三月の終わり、新しい部屋の洗面所に、はじめて自分で選んだものを並べる。歯ブラシ、タオル、石けん。そこに手の美容液を一本加えることから、手の美容は静かにはじまります。
新しい環境は手を忙しくします。段ボールを開け、書類に名前を書き、知らない人と名刺を交わし、慣れない水で何度も手を洗う。顔のスキンケアは習慣になっていても、手は後回しになりがちです。けれど手は、顔より年齢が出やすい部位だとされています。
この記事は、はじめて手の美容液を使う方のために、できるかぎり少ない手順を書いたものです。覚えることは三つだけ。洗う、潤す、守る。これだけで、新しい季節の手は変わりはじめます。
一つめ、洗う
手の美容は、手を洗うところからはじまります。熱いお湯は皮脂を奪い、潤いのバリアを壊しやすいので、ぬるま湯を使います。洗浄力の強すぎない、手肌にやさしい石けんを選び、泡で包むように洗って、十分にすすぎます。
拭くときはこすらず、タオルをやさしく押し当てて水滴を残さないようにします。この一つだけでも、手の負担はずいぶん変わります。洗うたびに潤う処方のソープを選べば、洗浄後のつっぱりが気になりにくくなります。
二つめ、潤す
洗ったら、すぐに潤します。手洗いや水仕事のあとは水分が失われやすい時間なので、間を空けないことが大切です。ハンドセラムは、パール粒1〜2粒ほどを手の甲に取ります。これが一回分です。
- 両手の甲を合わせて、全体にのばします。手の甲は皮脂が少なく乾燥しやすい場所なので、ここを起点にします。
- 手のひらですり込むようになじませ、指を組んで指の間にも行き渡らせます。
- 最後に、乾燥しやすい爪のまわりを軽く押すようにマッサージします。
全体で一分もかかりません。ベタつきが残らない剤型なら、そのまますぐにスマートフォンやキーボードに触れられます。使う回数を決めるなら、手洗い後・外出前・就寝前の三回。1日の節目にそろえると、忘れにくくなります。
ハンドクリームを持っている場合
すでにハンドクリームを使っている方は、捨てる必要はありません。先にセラムをなじませ、必要であればその上からクリームを重ねます。日中はセラムだけで軽やかに、夜や乾燥が強いときはクリームを重ねる、という使い分けが続けやすい形です。
三つめ、守る
春の紫外線は、感じるより強いものです。手の甲は衣服に覆われず、顔以上に日に当たっているのに、日焼け止めは顔で止まりがちです。朝、セラムをなじませたあとに、お手持ちの日焼け止めを手の甲まで塗ります。
手は洗うたびに日焼け止めが落ちるので、屋外で過ごす日は2時間ごとを目安に塗り直します。SPF30以上で、紫外線A波・B波の両方を防ぐタイプが目安とされています。ハンドセラムそのものに紫外線を防ぐはたらきはないので、この順序を覚えておいてください。
水仕事が多い方は、手袋も味方になります。お湯・洗剤・土が手を乾かすので、皿洗いや掃除、ガーデニングでは手袋をはめ、終わったらすぐに潤す。守る、の中身はこの二つです。
置き場所を決める
習慣は、ものの置き場所で決まるところがあります。洗面所にソープとセラムを並べて置く、仕事用のバッグに一本入れる、寝室の枕元にもう一本。手が届く場所にあれば、思い出す前に手が伸びます。新生活の最初に置き場所を決めてしまうのが、いちばん簡単な続け方です。
春は花粉やほこりで手を洗う回数が増え、新しい環境の緊張で手が乾きやすい季節でもあります。はじめるには、ちょうどよい時期だと言えます。
はじめの一か月の考え方
新しい習慣は、完璧を目指すと続きません。一日に三回と決めても、忘れる日はあります。そのときは、気づいた時点で一回なじませれば十分です。手の美容は、一度の量より積み重ねで決まります。
はじめて使う方や肌の敏感な方は、腕の内側などで少量から試すことを勧めます。赤みやかゆみ、刺激などの異常を感じた場合は使用を中止し、必要に応じて皮膚科医にご相談ください。やさしい処方であっても、すべての肌に合うとは言い切れないからです。
一か月ほど続けると、手を洗ったあとに無意識にボトルへ手が伸びるようになります。そこまで来れば、手の美容はもう生活の一部です。より詳しい手順や季節ごとの考え方は、手の美容ガイドにまとめています。
Soie のハンドセラムでは
Soie のエンライトハンドセラムは、初めて手の美容を始める方にも扱いやすい、手のための美容液です。EGF・KGF(整肌成分)、セラミド5種・ペプチド類(保湿成分)を配合し、ベタつきを残さないテクスチャーで、使用後すぐにスマートフォンに触れられます。30mLのボトルは、新しい洗面所にもデスクにも馴染む大きさです。
新しい季節のはじまりに、手の習慣を一つ。詳細はエンライトハンドセラムのページでご覧いただけます。
