手のことは、誰もが毎日見ているぶん、誰もが何かしらの思い込みを持っています。「クリームを塗っているから大丈夫」「夏は乾かない」「男の手に手入れはいらない」。どれも一度は聞いたことのある言葉です。
こうした思い込みは、悪意から生まれるものではありません。顔のスキンケアほど情報が行き渡っていない、というだけのことです。けれど、手は顔より年齢が出やすい部位だとされています。思い込みのまま過ごした時間は、手に残ります。
この記事では、Soie がよくいただくご質問の中から六つの誤解を選び、一つずつ事実でほどいていきます。八月の終わり、夏の疲れが手に出はじめる頃に、ちょうどよい点検になればと思います。
誤解はなぜ生まれるのか
手は、顔と同じ皮膚でありながら、顔とは違う条件に置かれています。皮脂が少なく皮膚が薄い手の甲と、厚い角質層で守られた掌。一日に何度も洗われ、水や洗剤、摩擦、紫外線にさらされ続ける。顔の常識をそのまま当てはめても、手の常識を省いても、どちらもずれが生じます。
六つの誤解は、いずれもこの「ずれ」から生まれています。
六つの誤解と、事実
一、ハンドクリームを塗っていれば十分
ハンドクリームは油分を中心に肌表面を覆い、水分の蒸発を防ぐものです。役割は「保護」で、これは大切なはたらきです。一方、ハンドセラム(手の美容液)は水分と美容成分を主体に、角質層へ潤いとなめらかさを重ねていく「美容」を目的とします。
役割が違うので、どちらかで足りるという話ではなく、重ねて使えます。順序は、先にセラムをなじませ、必要であればその上からクリーム。昼はセラム一本で軽く、夜や乾きの強い日はその上にクリーム、と場面で分けると無理なく続きます。
二、夏は保湿がいらない
基本の「洗う→潤す」は一年中同じです。夏は汗ばむぶん乾いていないように感じますが、冷房の乾いた空気、汗の蒸発、手洗いの回数の増加が重なり、手の甲はかさつきやすくなります。
夏にやめるべきなのは保湿ではなく、重さです。ベタつかない剤型に切り替えれば、蒸し暑い日にも保湿を手放さずにいられます。あわせて日中の紫外線対策を行い、帰宅後に洗って潤す習慣を続けることが、夏の手の基本です。
三、男性には必要ない
手は性別を問わず、毎日洗われ、紫外線を受け、年齢が出やすい部位です。手入れの必要に性別は関係ありません。むしろ仕事で名刺を差し出し、書類を渡し、握手をする機会の多い方ほど、手元は見られています。
ベタつかずさらりとなじむ剤型なら、仕事中やスマートフォン操作の前でも使えます。香りも、落ち着いた印象の SUPREME TEA や ELEGANT TIME のように、男性にも選びやすいものがあります。Soie の製品はユニセックス設計で、家族で共有する一本としても選ばれています。
四、夜だけ塗ればよい
夜の手入れは大切ですが、それだけでは一日の大半が空白になります。手洗いや水仕事のあとは水分が失われやすい時間で、その直後に潤いを補うことがもっとも意味を持ちます。
目安は、手洗い後・外出前・就寝前という1日の節目です。一回の量を増やすより、回数を重ねるほうが手には合っています。ベタつかない美容液なら、日中に何度使っても作業の妨げになりません。
五、熱いお湯でしっかり洗うのが清潔
熱いお湯は皮脂を奪い、潤いのバリアを壊しやすくします。清潔さと手肌の負担は、別のものとして考える必要があります。
ぬるま湯を使い、洗浄力の強すぎない手肌にやさしい石けんを選び、石けんが残らないよう十分にすすぐ。タオルはこすらず、やさしく押し当てて水気を取る。そして洗ったらすぐ保湿する。これが、手荒れを招かない洗い方の基本とされています。
六、日焼け止めは顔だけでよい
手の甲は衣服に覆われず、顔以上に紫外線を浴びているとされる部位です。手の甲のシミの多くは紫外線によるものとされ、乾燥やくすみの一因にもなります。
日焼け止めは顔や体と同じように毎朝塗り、屋外では2時間ごとを目安に塗り直します。手は洗うたびに日焼け止めが落ちるので、塗り直しがとくに大切です。SPF30以上で紫外線A波・B波の両方を防ぐタイプが目安とされています。ハンドセラムに紫外線を防ぐはたらきはないので、セラムのあとに日焼け止めを重ねる順序を覚えておいてください。
思い込みを、習慣に置き換える
六つの誤解を並べてみると、共通点が見えてきます。どれも「手は顔ほど手をかけなくてよい」という前提に立っています。事実はその逆で、手は顔より頻繫に洗われ、紫外線を浴び、年齢が出やすい部位です。
必要なのは、特別なことではありません。洗い方を見直し、洗った直後に潤し、昼は紫外線から守る。この三つを、性別も季節も問わず続けること。ここで取り上げなかった疑問は、よくあるご質問に八十問以上をまとめています。
Soie の考え方
Soie は、一般的なハンドケアが「乾燥を防ぐ保護」にとどまるのに対し、手を顔と同じように「美容の対象」として捉えてきました。誤解をほどくことは、手を顔と同じ目で見直すことでもあります。
手のためだけに設計したエンライトハンドセラムは、EGF・KGF(整肌成分)、セラミド5種・ペプチド類(保湿成分)を配合し、ベタつきを残さないテクスチャーで日中にも使いやすい美容液です。成分や使い方はエンライトハンドセラムのページでご確認いただけます。
