洗面所に置いた 30mL のボトルが、思ったより減らない。手の美容液を使い始めて、そう感じる方がいるかもしれません。一回に使う量はパール粒一つから二つ。手の甲に塗って終わり、という使い方なら、ボトルはなかなか軽くなりません。
減らないこと自体は、問題ではありません。けれど、手の美容液が手の甲のためだけのものだと思われているとしたら、少しもったいない。手には甲と手のひらがあり、指があり、爪まわりがあります。そして使用方法には、肘や膝も記されています。
この記事では、手の美容液をどこまで使えるかを、手の中の使い分けから、手の外の部位、そして使えるとは言えない部位まで、順に整理します。最後に、30mL を使い切るまでの考え方を書きます。
手の中の使い分け、甲と手のひら
手の甲と手のひらは、同じ手でありながら、肌の性質が違います。手の甲は皮脂が少なく皮膚が薄いので、乾燥や年齢の変化がいち早く現れます。手のひらは厚い角質層で守られており、乾きにくい代わりに、ものをつかむたびに摩擦を受けています。
Soie はこの違いを前提に、それぞれに適した保湿のバランスを追求しています。使い方の基本は、美容液を手の甲に取り、両手の甲を合わせて広げ、そのあと手のひら全体を使ってすり込むこと。甲に重きを置きながら、手のひらにも行き渡らせる順序です。指を組んで指の間にも広げると、見落としがちな側面にも潤いが届きます。
爪まわりは、押すように
使い方の最後のステップは、爪まわりです。爪の生え際と、その両脇の皮膚は、手の中でもっとも乾きやすく、ささくれや小さな割れが出やすい場所です。手のひらに残った美容液を指先に集め、爪のまわりを軽く押すようにマッサージします。
この一手は十秒ほどで終わりますが、手元の印象を左右します。グラスを持つとき、名刺を渡すとき、人の視線は手の甲の広い面より指先に留まるからです。ジメチルスルホンやスギナエキス(整肌成分)など、爪や指先までを考えた成分を配合しているのは、この最後の一手のためでもあります。
肘と膝にも
手の美容液の使用方法には、手・指・爪のほか、肘や膝にも使えると記しています。肘と膝は、手の甲と同じように皮脂が少なく、衣服との摩擦を受け、曲げ伸ばしで皮膚が引っ張られる部位です。乾燥すると粉をふいたようになり、色がくすんで見えることもあります。
使い方は手と同じで構いません。入浴後、肌がやわらかいうちに、パール粒一つから二つを取り、小さな輪を描くように広げます。ベタつきを残さない剤型なので、塗ってすぐに服を着ても、袖や裾にまとわりつきません。半袖や膝丈の季節が終わった秋から冬にかけても、肘と膝は衣服の下で乾いています。手に塗るついでに、という軽さで続けるのがよいと思います。
顔や首については
手に使えるなら顔にも、首にも、と思う方がいるかもしれません。ここは正直に書きます。エンライトハンドセラムは、手のために設計した美容液です。手の甲の皮膚の薄さと皮脂の少なさ、手のひらの角質層の厚さ、頻繁に洗われるという手の事情を前提に、成分の組み合わせとテクスチャーを決めています。
顔や首に使えるかどうかを、私たちはこの記事の中で断言しません。使用方法に記載している範囲は、手・指・爪と、肘・膝です。それ以外の部位についてのご質問は、手の美容 Q&A でお答えしています。初めて使う部位や肌が敏感なときは、腕の内側などで少量から試し、赤みやかゆみ、刺激を感じた場合は使用を中止してください。
30mL を使い切るということ
一回パール粒一つから二つ、一日に数回使う方で、30mL のボトルは一か月半前後が目安です。手洗いのあと、外出前、就寝前。一日の節目ごとに使い、爪まわりまでなじませ、ときどき肘と膝にも回す。そうすると、ボトルは自然な速さで軽くなっていきます。
使い切るまでの時間は、習慣が根づくまでの時間でもあります。最初の一本は、置き場所を決めることに使ってください。洗面所か、デスクか、鞄の中か。手が伸びる場所に置いた一本は、置き忘れた一本の何倍も早く減ります。二本目を選ぶころには、香りを変えてみる楽しみも生まれます。
置き場所と同じくらい、きっかけを決めておくことも役に立ちます。手を洗ったら、という一つの合図に美容液を結びつけると、思い出す必要がなくなります。手洗いが一日に十回あれば、潤す機会も十回あるということです。
Soie のハンドセラムについて
Soie の エンライトハンドセラム は、EGF・KGF(整肌成分)とセラミド5種・ペプチド類(保湿成分)を配合し、全成分の95%以上が天然由来の、手のためだけの美容液です。ベタつきを残さずさらりとなじむテクスチャーと、専属の調香師による5つの香り。手の甲から指先、爪まわり、そして肘や膝まで、乾燥が気になる部分に使えます。
減らないボトルは、使い方がまだ手の甲で止まっている合図かもしれません。今夜、爪まわりを押し、肘に一粒。使える範囲を知ることは、一本の美容液とのつきあい方を知ることです。
