手を洗うという行為ほど、繰り返されながら、顧みられないものはないかもしれません。朝起きて、食事の前に、外から戻って、調理の合い間に。一日に十回を超えることも珍しくなく、そのたびに手肌は水と洗浄剤に触れています。
こまめな手洗いは皮脂を取り除き、角質層の水分を覆う潤いのバリアを壊しやすくします。手が顔より荒れやすい理由の一つは、顔よりはるかに頻繁に洗われることにあります。けれど洗わないわけにはいきません。だからこそ、洗い方そのものを見直す価値があります。
この記事では、手荒れを招かない手の洗い方を五つの段階に分け、それぞれで何が手肌に起きているのかを添えながら、洗浄と潤いを両立させる手順をたどります。
湯の温度は、ぬるま湯に
最初に見直したいのは、湯の温度です。熱いお湯は皮脂を奪い、潤いのバリアを壊します。冬の冷たい朝に熱い湯を使いたくなる気持ちはもっともですが、手肌にとっては、ぬるま湯がいちばん穏やかです。
食器を洗うときの湯温も同じです。長時間の水仕事では手袋を使うことが勧められており、湯温を高くしすぎないことが、手を守る基本の一つとされています。手洗いの温度を一段下げる。それだけで、一日に奪われる皮脂の量は変わります。
石けんは、泡で包む
石けんは手にこすりつけるものではなく、泡で手を包むものです。適量を手に取り、軽く泡立ててから、手の甲、指の間、爪のまわりへやわらかく広げます。やわらかな泡は、こすらずに汚れを浮かせてくれます。
選ぶ石けんも手肌の負担を左右します。洗浄力が強すぎない、手肌にやさしいものを選ぶことが勧められています。洗浄のたびに皮脂膜が失われ、洗ったあとのつっぱり感や乾燥につながるのは、洗浄力と潤いの両立が難しいからです。洗うたびに潤いを残す処方のソープは、手洗いの回数が多い方にとって、この両立を助けます。
すすぎは、思っているより丁寧に
石けんが残ると、それ自体が荒れの原因になります。手のひらだけでなく、手の甲、指の間、手首、爪のまわりまで、流水で十分にすすぎます。急いでいるときほど、すすぎは短くなりがちです。
すすぎの水温も、洗うときと同じぬるま湯で。熱い湯で流し、冷たい水で締める、といった温度差は手肌にとって負担になります。穏やかな温度で、穏やかに流す。手洗いの終わり方は、始め方と同じくらい大切です。
拭くときは、こすらず押し当てる
濡れた手をタオルでこすると、摩擦が生まれます。手の甲の皮膚は薄く、摩擦は乾燥やキメの乱れにつながります。タオルやペーパータオルはやさしく押し当てて、水滴を残さないように吸い取ります。
水滴を残さない、という点も見逃せません。皮膚の表面に残った水分は蒸発するときに角質層の水分も一緒に奪い、かえって乾燥を招きます。濡れた状態が長く続くことは、爪のもろさにも関わるとされています。拭き終えた手は、乾いていて、こすられていない。それが理想の状態です。
- ぬるま湯で手を濡らします。
- 石けんを泡立て、泡で手を包むように洗います。
- 指の間、爪のまわり、手首まで十分にすすぎます。
- タオルを押し当て、水滴を残さず拭きます。
- 乾いたら、すぐに潤いを補います。
洗ったら、すぐに潤す
手洗いのあとは、水分が失われやすい時間です。拭き終えた直後に保湿することで、洗浄で失われた潤いを補い、次に洗うまでの数時間を手肌は穏やかに過ごせます。洗う、潤す。この二つを一つの動作としてつなげることが、手の美容の基本の習慣です。
日中に何度も洗う手には、ベタつかずにすぐ次の作業へ戻れる保湿が向いています。手の美容液は、さらりとなじんで膜を残さないため、洗面所やデスクに置いて手洗いのたびに使えます。
Soie のハンドソープでは
Soie の Moist Fragrance Hand & Body Soap は、洗うたびに潤うことを目指して設計したハンド&ボディソープです。グリセリン、アロエベラ葉汁、加水分解コラーゲン、アラントインなどの保湿成分を配合し、洗ったあとのつっぱり感を抑え、やわらかな泡で手も身体も洗えます。容量は 300mL。専属の調香師が創った繊細な香りが、毎日の手洗いを静かな時間に変えます。
洗ったあとは Enlight Hand Serum を手の甲から指先までなじませると、洗う→潤すの習慣が完成します。ハンドソープの詳細と、手洗いについてのよくある疑問は手の美容 Q&Aでご覧いただけます。
手を洗う回数を減らすことはできなくても、洗い方は今日から変えられます。ぬるま湯、泡、すすぎ、押し拭き、そして保湿。一日に十回繰り返される行為が、手を荒らす時間ではなく、手を整える時間になる。手の美容は、洗面台の前から始まります。
