一年の初めは、何かを新しく始めるより、すでにあるものを点検するのに向いています。去年の自分が無意識に繰り返してきた動作を、一度だけ意識して眺めてみる。手の美容も、その一つに加えてみてはいかがでしょうか。
年末年始の手は、思いのほか働いています。掃除、料理、来客のための洗い物、寒い外気の中での移動。松の内が明けるころ、手の甲のかさつきや指先の荒れに気づく方は少なくありません。それは手が一年の最後まで休まず働いた証でもあります。
この記事では、Soie が手の美容の基本と考える四つの習慣、「洗う」「与える」「守る」「夜に整える」を順に取り上げ、点検のための問いをひとつずつ置いていきます。新しい道具を増やす必要はありません。順番と置き場所を見直すだけで、手の一年は変わります。
洗う:湯の温度と拭き方
手の美容は、洗い方から始まります。最初の問いは「湯の温度は高すぎないか」です。寒い時期ほど湯は熱くなりがちですが、熱い湯は皮脂を奪い、潤いを守る膜を壊しやすくします。ぬるいと感じる温度に下げるだけで、手肌が失う油分の量は変わります。
次の問いは「拭き方」です。タオルでこすっていないか、水滴を残していないか。拭くときはやさしく押し当て、指の間まできちんと乾かします。濡れたままの手が冷たい空気に触れると、乾燥はいっそう進みます。
そして石けんの選び方。洗浄力が強すぎないものを選び、十分にすすぐこと。洗うたびに潤いを与えるソープであれば、手洗いの回数が多い人ほど違いを感じやすくなります。
与える:洗った直後の数十秒
二つめの習慣は、洗ったあとに潤いを与えることです。問いは「洗面台の横に保湿が置いてあるか」。洗った直後は水分が失われやすい時間で、ここで潤いを補えるかどうかは、意志の強さより置き場所で決まります。
手の甲にパール粒一つから二つほどの美容液を取り、両手を合わせて全体にのばし、指の間、爪まわりまでなじませる。一分もかかりません。日中はベタつかない使用感のものを選べば、そのままキーボードや書類に戻れます。
職場のデスク、バッグの中、キッチン、洗面所。手を洗う場所の数だけ置き場所があれば、「あとで塗ろう」と思って忘れることがなくなります。30mL ほどの小さなボトルは、そのための大きさです。
ここでもうひとつ問いを置くなら、「手が乾いたと感じてから塗っていないか」です。つっぱりを感じた時点で、手肌はすでにしばらく潤いを欠いています。手荒れをしていなくても日頃から保湿を続けることが勧められているのは、顔のスキンケアを肌の調子にかかわらず毎日行うのと同じ理由です。乾燥への対処ではなく、洗ったあとの反射として塗る。この切り替えが、いちばん大きな変化を生みます。
守る:日焼け止めと手袋
三つめは、守ることです。冬の問いは「手袋を使っているか」。外気の冷たさと乾燥、自転車や運転のときの風から手の甲を守るだけで、負担は目に見えて軽くなります。水仕事の多い日には、お湯と洗剤から手を守る手袋も一案です。
そして年間を通した問いが「手に日焼け止めを塗っているか」です。手の甲は衣服に覆われず、顔以上に紫外線を浴びる部位でありながら、日焼け止めは後回しにされがちです。SPF30 以上で紫外線 A 波・B 波の両方を防ぐタイプを毎朝塗り、屋外では二時間ごとを目安に塗り直す。手は洗うたびに日焼け止めが落ちるので、塗り直しが特に大切です。冬の弱い日差しでも、この習慣は変わりません。
守ることには、手が何に触れるかも含まれます。洗剤、掃除用のスプレー、庭の土は、いずれも手肌から潤いを奪います。手袋をはめる数秒を惜しまないこと、外すのは手袋の中の手が完全に乾いてからにすること。地味ですが、手の美容の中でもっとも役に立つ習慣のひとつです。
夜に整える:一日の終わりの二分
四つめは、夜の手入れです。問いは「寝る前に手に時間をかけているか」。入浴後の清潔でやわらかい手に、手の甲から指の一本一本、関節、爪のまわりまで、ゆっくりと美容液をなじませます。眠っているあいだ手は洗われないので、夜に与えた潤いは朝まで手肌にとどまります。
乾燥が強い夜は、美容液のあとにハンドクリームを重ねても構いません。順番は美容液が先、クリームが後です。手荒れがひどいときは綿の手袋をして眠るのもひとつの方法で、赤みやひび割れが長く続く場合は皮膚科医に相談してください。冬の手荒れの防ぎ方は 冬の手荒れを防ぐ習慣 でも詳しく述べています。
Soie の考え方
四つの習慣を並べてみると、どれも特別なことではないと気づかれると思います。Soie が提案する手の美容は、手を顔と同じように美容の対象として捉えることから始まりますが、その実践は「洗ったら潤す」という小さな動作の積み重ねです。
Soie の手のための美容液 エンライトハンドセラム と、洗うたびに潤うモイストフレグランスハンド&ボディソープは、この習慣を続けやすくするための道具です。ベタつかないこと、香りが手元で楽しめる強さであること、洗面所に置いて家族で使えること。道具の条件は、習慣の条件でもあります。
手の美容の全体は 手の美容ガイド にまとめています。新しい年、まず一つだけ、洗面台の横に美容液を置くことから始めてみてください。
