日焼け止めが「夏のもの」として扱われる期間は、手にとって長すぎます。六月に買い、九月の半ばには洗面台の奥へしまわれる。その九か月のあいだも、手は毎日、日の下に出ています。
顔には一年中日焼け止めを塗る人でも、手まで塗る人は多くありません。理由は意志の弱さではなく、設計の問題です。手は洗うたびに日焼け止めが落ちるので、顔と同じ「朝に一度」では足りず、足りないと分かっているものは続きません。
この記事では、手の日焼け止めを一年続けるために、季節ではなく順序と置き場所から考えてみます。
夏以外に、手が日に当たる場面
手の甲は衣服に覆われず、一年を通して紫外線を受けやすい部位です。秋の澄んだ空の下を歩く時間、冬の午後に洗濯物を干す数分、朝のゴミ出し。どれも短い時間ですが、毎日くり返されます。
運転中の日差しも見落とされがちです。ハンドルを握る手の甲は、窓越しの光を受け続けています。通勤や送り迎えで毎日同じ時間に同じ側の手が日に当たる、ということも珍しくありません。
手の甲のシミの多くは紫外線によるものとされ、光老化のもっとも一般的なサインのひとつです。夏の数か月だけ守っても、残りの季節に受けた光は積み重なります。一年を通して続けることに意味があるのは、そのためです。
洗うたびに落ちる、という前提から始める
手の日焼け止めが顔と違うのは、一日のうちに何度も洗い流されることです。朝に塗った日焼け止めは、最初の手洗いでほとんど落ちます。だから手については、毎朝塗ることに加えて、屋外で過ごすときは二時間ごとを目安に塗り直すことが勧められています。
種類の目安は、SPF30 以上で、紫外線 A 波・B 波の両方を防ぐタイプです。顔用と分ける必要はなく、顔に使っているものを手の甲まで伸ばせば十分です。大切なのは強さより、塗り直せるかどうかです。
塗る範囲も、顔と同じように考えます。手の甲全体と指の背、指の間まで。手首から先は、袖口に隠れていない限り日に当たります。腕時計やブレスレットの下は、忘れられやすい場所です。
「落ちる」を欠点と考えると続きません。落ちるものだから、塗り直す場面をあらかじめ決めておく。そう考えると、日焼け止めは手洗いの延長線上に置けるようになります。
順序の設計、日焼け止めと手洗いと美容液
一日の手の順序を、Soie は次のように考えています。朝、手を洗い、手の美容液をなじませ、その上から日焼け止めを手の甲に塗る。美容液がベタつかないものであれば、日焼け止めを重ねても厚みを感じません。
日中は、手を洗うたびに美容液で潤いを補います。そのあと外に出る予定があるなら、日焼け止めを重ねる。室内で過ごすなら、美容液だけで構いません。外出の有無で塗り直すかどうかを決める、という単純な分岐にしておくと迷いません。
休日は、順序が崩れやすい日です。出かける予定がないつもりでも、洗濯物を干し、買い物に出て、子どもと公園へ行く。平日と同じく「外に出るなら重ねる」という分岐だけを残しておけば、休日の手も同じように守られます。
帰宅したら、手を洗って日焼け止めと一日の汚れを落とし、美容液で潤いを補います。ここで明記しておきたいのは、Soie のハンドセラムには紫外線を防ぐ機能がないということです。美容液は潤いのために、日焼け止めは光のために。役割を分けて重ねるのが、手の順序の基本です。
置き場所の設計
続くかどうかを決めるのは、記憶ではなく置き場所です。玄関の靴箱の上に一本。車のドアポケットに一本。バッグの中で、美容液の小さなボトルの隣にもう一本。塗る場面の手が届くところに置いておけば、思い出す必要がなくなります。
バッグの中では、美容液と日焼け止めをひとつのポーチにまとめておくと、手洗いのあとに取り出す動作が一度で済みます。二本で一組、という扱いにしておくことが、順序を体に覚えさせる近道です。
洗面所には置かないほうがよい、という考え方もあります。洗面所は「洗う→潤す」の場所で、日焼け止めは「出かける」の場所に属するからです。玄関で靴を履く前に手の甲へ伸ばす、という動線にすると、顔の日焼け止めと同じ頻度で手にも届くようになります。
季節が変わっても、置き場所は変えないでください。秋に玄関のボトルを片づけた瞬間に、手の日焼け止めはまた夏のものに戻ってしまいます。中身が減るのが遅くなる季節があってよいのです。
Soie の役割について
Soie のハンドセラムは、紫外線を防ぎません。手のためだけに設計した美容液として、EGF・KGF(整肌成分)とセラミド5種・ペプチド類(保湿成分)で、洗ったあとの手に潤いを補うのが役割です。ベタつきを残さずさらりとなじむので、日焼け止めを上から重ねる朝にも、帰宅後の手にも使えます。
日焼け止めが光から手を守り、エンライトハンドセラムが洗うたびに失われる潤いを補う。この二つの役割を一日の中に並べることが、Soie の考える手の美容の順序です。手の美容の基本は 手の美容ガイド にもまとめています。
来年の六月に、新しい日焼け止めを買う必要がないこと。去年のボトルがまだ玄関にあること。それが、一年続いた印です。
